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第三者割当増資による資金調達実施のお知らせ(2023年5月31日付)

アルフレッサ ホールディングス株式会社を引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施致しました。

アルフレッサ ホールディングス株式会社は、連結売上高が2兆6,000億円を超える純粋持株会社であり、医療用医薬品等卸売事業をはじめ、セルフメディケーション卸売事業、医薬品等製造事業、調剤薬局事業を行うグループ会社15社を有しています。

■アルフレッサ ホールディングス株式会社の詳細については、こちらをご覧下さい。
https://www.alfresa.com/

この度の資金調達により、主要パイプラインである抗TMEM180抗体について現在進行中のPhase1試験の更なる推進、第2のパイプラインである抗不溶性フィブリン抗体-薬物複合体について治験に向けた本格的な非臨床開発、また、複数の後続のパイプラインの研究開発を進めて参ります。

【パイプラインのご説明】
・抗TMEM180抗体:大腸がんなどに高発現するTMEM180分子に対する抗体。ADCCを作用機序とし、ヒト大腸がんのpatient-derived xenograft(PDX)モデルで優れた抗腫瘍効果を示す。サルを用いたGLP安全性試験において、他の抗がん抗体医薬に比べて安全性に優れていることを確認。
・抗不溶性フィブリン抗体-薬物複合体:悪性化したがん細胞により腫瘍血管が傷害されて生成される不溶性フィブリンに対する抗体と抗がん剤を結合させたもの。不溶性フィブリン上で活性化される線溶系酵素のプラスミンによりリンカーが切断されて抗がん剤がリリースされ、周囲の癌細胞を破壊する。PDXモデルで優れた腫瘍縮小効果を確認。
・新規血栓溶解融合タンパク:血栓への結合特異性が高い抗不溶性フィブリン抗体のFab部分(抗原結合部位)と血栓溶解作用を持つウロキナーゼの変異体を遺伝子的に結合させたタンパク。既存の血栓溶解剤に比べ、血栓の溶解作用に優れ、出血の少ないことが期待される。
・抗TMEM132A抗体:TMEM180と同様の技術で見出したがん特異的な分子TMEM132Aに対する抗体。